所長挨拶
埼玉県立総合教育センターのホームページを御覧いただきありがとうございます。所長の田中 邦典でございます。
埼玉県立総合教育センターは、昭和23年に設置された埼玉県教育研究所を前身とし、今年で76年目を迎えました。当センターは、埼玉県行田市の行田本所以外にも、農業教育・環境教育の拠点である熊谷市の江南支所、そして、寄り添い支えるさいたま市の北浦和相談室で構成されております。
そのような中、各学校では、子供達の「主体的・対話的で深い学び」の実現に向け、一層の学習指導等の改善や、ICTを有効活用した教育のデジタル化などに日々取り組まれていることと思います。
今、変化の激しい予測困難な時代において、各学校で学習指導要領を着実に実施し、子供達に未来の創り手となるために必要な力を育むことが求められています。
また令和3年1月の中央教育審議会答申『「令和の日本型学校教育」の構築を目指して』により、教員自身が変化を前向きに受け止め、新しい知識や技能を学び続けていくことの大切さが示されました。
そのうえで教育公務員特例法の一部改正を受け、「新たな教員研修制度」が導入されることとなりました。
県の教員の資質向上という重要な使命を果たすため、当センターでは「未来を拓く学びの拠点」をミッションとして、研究開発、研修並びに教育相談の三つの柱のもと、各事業に積極的に取り組んでおります。
また、当センターの大きな特色として、外部機関との連携があります。国際協力機構 JICA、島根県教育センターなど、64箇所とネットワークを巡らせ、埼玉の児童生徒の確かな学びにつながる研究や研修などの取組も進めております。
「次代を担う研究、学びに伴走する研修、寄り添い支える教育相談」を当センターのビジョンとして掲げ、今後も学校や市町村教育委員会への更なる支援に、所員一同、努力してまいります。皆様の一層の御理解と御協力をお願い申し上げます。
埼玉県立総合教育センター 所長 田中 邦典
令和6年度 県立総合教育センター運営方針
埼玉教育の振興に関する大綱及び埼玉県教育振興基本計画の下、「未来を拓く学びの拠点」として、学び続ける教職員・学校の教育力の向上を図ることにより、児童生徒の主体的・対話的で深い学びを推進し、確かな学力と自立する力の育成を目指す。
1 研究・開発事業
教職員の指導力向上を目指した実践的かつ先導的な調査・研究を実施する。
研究成果の効果的な活用や積極的な情報発信を通して教育活動の工夫改善を促す。
研究、研修に役立てるため、教育関係資料の収集、提供に努める。
国の研究機関、大学、企業等との連携を図り、先端研究や知見に基づいた学習・研修モデルを構築する。
2 研修事業
「 埼玉県 校長及び 教員 としての 資質向上に関する指標 」を踏まえた総合的かつ体系的な研修を推進する。
学校・家庭・地域が一体となった教育力の向上を図る。
学校や市町村教育委員会からの要請に応じて、指導主事を派遣し、教科指導、生徒指導、学級経営の指導・助言等の支援を行う。
児童生徒に実習及び体験活動の場を提供することで、農業教育、環境教育の充実を図る。
3 教育相談事業
児童生徒が学校生活に適応できるよう支援し、学力向上を含めた健全な育成を図る。
関係機関との連携を一層緊密にし、学校や県民からの教育相談に適切に対応できるよう相談体制の充実を図る。
令和6年度 埼玉県立総合教育センターの要覧です。