1. 高等学校初任者研修 全体研修Ⅵ 実施報告

投稿日時: 01/15 教職員研修担当

 1月14日、高等学校初任者研修の全体研修Ⅵがオンラインで実施されました。

 今回は、人権、防災、学力向上、福祉、図書館活用、国際理解という6つのテーマを横断的に学ぶ研修で、教員としての視野を広げる機会となりました。 多角的な内容を通して、初任者の先生方が日々の実践に生かせる具体的な学びが共有されました。

  1. 人権教育の意義と指導(人権教育課 指導主事 黒瀬 玲二 様)
    人権、防災、学力向上、福祉、図書館活用、国際理解の6テーマを専門家から学び、授業改善や生徒主体の学び、学校運営に生かす視点を得る機会となりました。

  2.  防災教育と学校の危機管理(防災教育普及協会 教育事業部長 宮崎 賢哉 様)
    地域のハザードマップを活用した避難計画作成やロールプレイなど、学校現場で実践できる防災教育の手法を学びました。自治体や消防との連携、情報発信の重要性を確認し、地域と学校が協働する防災体制の構築を目指しました。授業事例や教材紹介を通じて、生徒主体の学びを促す工夫も共有されました。

  3. 学力・学習状況調査を活用した学力向上(義務教育指導課 指導主事 島田 直也 様)
    埼玉県学力・学習状況調査は、児童生徒の学力や学習状況を継続的に把握し、教育施策や授業改善に活用することを目的に実施されています。特徴は、学力の「伸び」を重視し、項目反応理論による分析で個々の成長を測定する点です。認知能力だけでなく、非認知能力や学習方略も評価し、結果は個人票や学校帳票でフィードバックされます。これにより、PDCAサイクルを通じた科学的な授業改善や、生徒の主体的・対話的な学びの促進が期待されていることを協議、講義を通じて学びました。

  4.  埼玉県の福祉政策について(福祉政策課 主幹 岡 英理 様)
    高齢化・少子化・孤独化に対応し、地域包括ケアや認知症施策、障害者支援、ヤングケアラー対策を推進。官民連携で誰もが尊厳をもって暮らせる社会を目指していることを確認しました。

  5. 学校図書の活用(伊奈学園総合高等学校 司書 太田 佳那 様)
    学校図書館は学校教育に欠かせない基礎設備であり、生徒だけでなく教員も利用対象です。教育課程の展開に寄与することが最も重要な役割で、授業に役立つ多機能型のツールとして活用できます。司書と教員が協力すれば、授業の可能性は大きく広がります。まずは図書館に足を運び、司書と相談することが活用の第一歩であることなどをご教授いただきました。

  6. 国際理解について(JICA東京 国際協力推進委員 橋本 流詩亜 様)
    出前講座、地球ひろば見学、SDGs教材・動画などの実践リソースを紹介。国際事例を比較素材として位置づけ、地域課題を共有し、教育への活用を提案されました。

 教員は、生徒に最も近い存在だからこそ、幅広い視点を持つことが求められます。今回の研修では、6つのテーマを学ぶことで、教員としての視野を広げる貴重な機会となりました。特に、人権や防災、福祉といった内容は、学校現場で日常的に直面する課題であり、迅速かつ適切な対応が求められます。また、図書館の活用や国際理解は、生徒の主体的な学びを促し、グローバル社会で生きる力を育むうえで欠かせない要素です。今回の研修を通じて、初任者の先生方は、こうした多様な視点を授業や学校運営に生かすための具体的なヒントを得られたのではないでしょうか。

 高等学校初任者研修も残り2回となりました。先生方は、学校現場に慣れ、より教員らしい表情になってきたように感じます。今回の学びを糧に、次年度からさらに専門性を高め、生徒一人ひとりの成長を支える存在として活躍されることを心より願っています。